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2019年03月04日

「アウトプット大全」を読んでアウトプットの大切さを再認識できた件

読書

お久しぶりです。
「アウトプット大全」という本を読んで素直にアウトプットを試みる真面目エンジニアの私です。
皆さんは日頃アウトプットを十分に行えているでしょうか?
私はできていません(でした、といえるように本エントリーをしたためています)



アウトプットをもっとしないといけないとは漠然と思いつつも、なんとなく、人前で喋ったり、文章を書くことに苦手意識があり、ずっと先延ばしになってしまっているためです。
自分の中でそんな課題が見え隠れしていた折に、ツタヤにふらっと立ち寄ったところ、「学びを結果に変えるアウトプット大全」という自分の課題にそのまま当てはまりそうなタイトルの本が平積みされていました。

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

「ちょうどいい」ということで即購入してみたところ、この本の中にはアウトプットに関して科学的に説得力のある解説が並んでおり、すっかり納得してこうしてブログを書いてしまっているのが、「今ここ」です。
なお、(今のところ)アフィリエイトではないです。
本記事ではアウトプットにイマイチ時間を割いてこれなかったエンジニアが、「ちょっとアウトプットしてみるか」と思うきっかけとなった「アウトプット大全」という本の感想をまとめてみます。

アウトプットの定義

さっきからアウトプットアウトプットと、アウトレットに空目してしまうほど連呼してしまっていますが、そもそもアウトプットって具体的にどういう行為でしょうか。
そんな問いにも、「アウトプット大全」ではインプットの定義とともに答えてくれています。

インプットとは、脳の中に情報を入れる、つまり「入力」すること。 アウトプットとは、脳の中に入ってきた情報を脳の中で理解し、外界に「出力」することです。

つまり、「読む・聞く」はインプット、「話す・書く・行動する」はアウトプットとなります。

なぜアウトプットが大事なのか

「アウトプット大全」では著名な大学の実験結果等を織り交ぜながら、様々な角度で説明がなされていますが、私が特に腹落ちした理由は以下の2つです。

  • 人間の脳は「重要な情報」=「使われる情報」=「アウトプットされる情報」の方が長期記憶されるようにできている
  • インプットをすることで変わるのは「脳内世界」のみ。「現実世界」を変えるにはアウトプットしないといけない

1つ目の理由については、脳のメカニズムからアウトプットの重要性が説明されたものになります。

脳に入力された情報は、「海馬」というところに仮保存されます。 その期間は、2~4週間です。海馬の仮保存期間中に、その情報が何度も使われると、脳はその情報を「重要な情報」と判断し、「側頭葉」の長期記憶に移動します。 一度、側頭葉に記憶されると、その記憶は忘れづらく、長期間覚えていることができます。

2つ目の理由については、インプットとアウトプットがどのように世界に作用するかが説明されたものになります。
これは自明なことではありますが、改めて言語化されると「確かに」と思ってしまいました。
また、アウトプットをする際に一つ注意することとして、アウトプットする際に得られる「フィードバック」を大事にすることも合わせて挙げられていました。
例えば、インプットしたものをアウトプットしようとしたときに、「この場合はどうなんだろう?あの場合はどうなんだろう?」といった「疑問」が必ず生まれてきます。
アウトプットすることに対するフィードバックの1つですが、これを疑問のまま放って置くと自己成長は見込めません。
疑問を解決するためにインプットをして、またアウトプットをして、そしたらまた疑問が生まれて、、、というループを回すのが、自己成長をするためには必要不可欠です。
こうしたアウトプットの重要性を理解することで、私の中でもアウトプットに対するモチベーションが湧いてきているのを感じることができました。
なんとなく「アウトプットしなきゃ」と焦るよりも、「記憶を定着させるためにアウトプットする」、「外の世界に影響させるためにアウトプットする」といったように動機がある方がモチベーションが違うからだと思います。
今後は読書感想文に限らず、ブログのようなアウトプット活動に注力していきたいと強く決意しました。

アウトプットすることのメリットとコツ

「アウトプット大全」ではケース別にアウトプットすることのメリットやコツが紹介されています。

  • 話す・・・30個
  • 書く・・・29個
  • 行動する・・・21個

特に印象に残ったのは「話す内容」に関する記述です。

ノースカロライナ大学の研究では、職場で話される会話のポジティブな言葉とネガティブな言葉の割合(ポジティビティ比)を調べたところ、その比率が3対1以上でポジティブな言葉が多いチームは、ビジネスで高い利益を挙げ、チームメンバーの評価も高いものでした。 一方、ポジティビティ比が3対1を下回ったチームは、会社への愛着が低く、離職率が高まりました。さらに最も業績の高いチームでは、ポジティビティ比が6対1にまで達していました。

私自身はどちらかというとポジティブな性格だと思っているのですが、それでも意識しないとポロッとネガティブなワードが出てしまうことがあります。
現在意識して実践してみているのですが、6対1を上回ろうとすると結構気をつけないといけないことがわかりました。
ちなみに夫婦関係の場合はポジティビティ比が5対1を下回ると夫婦は高い確率で離婚に至るそうです。
私も結婚していますが、ポジティビティ比が10対1くらいになるようにこっそりと頑張っています(このエントリー見るなよ嫁)
実際にやってみると難しいことではあるかもしれませんが、実験で結果が出てしまっているので、皆さんもできるだけポジティブなワードを言うように気をつけましょう。

まとめ

今回は「アウトプット大全」を読んで感じたことをほんの一部ですが書きまとめてみました。
この本を読んで、なんとなくアウトプットしなきゃというレベルから、アウトプットがなぜ大事かをある程度説明できるレベルには成長できたと思います。
そして何より、実際に時間を割いてアウトプットしていくことが大事だという考えになることができたのがこの本を読んでの一番の収穫です。
痛感したアウトプットの重要性を胸に、今からアウトプット活動に惜しみなく時間を割くようにしていきたいと思います。
エンジニアリング・プログラミング関連のエントリーは最低週1で投稿します。

ちなみに・・・

実は「アウトプット大全」著者の樺沢さんの本は今回が初めてではありません。
およそ2, 3年前くらいに「読んだら忘れない読書術」を読んだのが初めてだと思います。(その後に睡眠の質に関する本も読みました。タイトル忘れたけどorz)
「読書術」にもアウトプットの大事さが記されており、当時も素直にアウトプットをしたので、その本だけは結構記憶に残っています。