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2019年06月16日

「EQ 2.0」読了。心の知能指数「EQ」を高める

読書

皆さんは「EQ」または「EI」という単語を耳にしたことはありますか?
今回は、「EQ2.0」という本を読みました。

EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック)

EQとは

IQは誰でも聞いたことがあるように「知能指数」です。
それに対してEQは「心の知能指数」と呼ばれていて、自分や他人の感情をうまく扱うスキルのレベルのことを指します。
EQのイメージ
IQが高くても「人生の成功率」との相関は薄く、EQのほうが相関関係が濃いことが研究の結果明らかになっています。
脳は脊髄から何らかの信号を受け取ると、大脳辺縁系と呼ばれる感情を司る部分を通って、理性的に考える部分に信号が渡っていきます。
そのため、物事を理性で捉える前に感情で捉えてしまうことは避けられないのですが、脳内での理性と感情のコミュニケーション能力を高めることで、感情を理性でもって利用し、最適な行動を出力することができます。
IQは生まれつきのもので、成長してから高めることはとても難しいですが、EQの場合は訓練することで高めることができます。
その証拠として、EQという単語を知らなくても、年齢とともにEQテストの結果が高くなる傾向があることがわかっています。
若い世代は感情をコントロールできるようになるほどには人生経験をしていないためで、意識的に訓練することで20代でもベテランのようなEQを持つことができると筆者は考えているようです。
EQを鍛えるためには、今、自分がどのくらいのEQなのかを測る必要がありますが、「EQ 2.0」を購入すると「エモーショナル・インテリジェンス・アプレーザル」と呼ばれるEQテストのパスコードが付属しており、無料で何度でもEQテストを受けることができます。
また、EQテストを受けるだけでなく、EQテストの履歴を見たり、EQを高めるためのプランもサジェストしてくれます。
ページのデザインは若干古めかしいですが、機能的にはなんの文句もありません。
購入される方は、新品を購入されることをオススメします。

EQの内訳

EQは以下の4つの要素からなります。

  • 自己認識能力
  • 自己管理能力
  • 社会的認識能力
  • 人間関係管理能力

自己認識能力は自分がどのような感情を抱いているか認識するための能力です。
例えば、他人に言われた何気ない一言が気に触り、怒鳴りつけてしまう、という経験をしたことはないでしょうか。 EQを高めれば、まず、自分に怒りの感情が湧いたこと、そのトリガーは他人の余計な一言だったことを怒鳴りつける前に理解できます。
そしてここからが自己管理能力が活躍するところですが、自己管理能力が高い人は、その怒りをそのまま他人にぶつける以外の選択を取ることができます。
怒りをぶつける前に、ここで怒りをそのままぶつけることでどんなメリットがあるのか、冷静に注意したほうが効果的か、というように考えることができるようになります。
このように、自己管理能力は自分の感情を認識した上で、どのような行動につなげるかを考える能力です。
社会認識能力と人間関係管理能力は、「自己認識能力」と「自己管理能力」を他者にも適用したものです。
これらの能力が高い人は他者の感情を表情や動きとうで読み取り、適切な行動を取ることができます。

エモーショナル・インテリジェンス・アプレーザルの結果と対策

前提はここまでで、早速エモーショナル・インテリジェンス・アプレーザルを受けてみました。

EQテスト総合スコア

EQテスト総合スコア


人間関係管理能力低いwww 自覚はしてましたが・・・
人間関係管理能力は他の3つの能力を応用するものなので、とても難しいです。
しかし、この本には人間関係管理能力を高めるために意識するべきことを17個も挙げてくれています。
特に相手からのフィードバックの受け取り方に関する項目は気をつけないといけないと感じました。
例えば私の場合、自分に対して否定的なフィードバックをもらうと、気持ちが落ち込んだり、ムッとしたりしてしまいますが、本来はフィードバックは素敵な贈り物であることを自覚し、感謝せねばなりません。
また、社会的認識力を駆使して相手の表情やボディランゲージ等から相手の考えを深く理解し、自己管理スキルを使って、次にどうしたらよいかを考えられるようになるのが理想です。
人間関係管理能力を高めるには相手の感情や考えを深く理解できる社会認識能力と、自分の感情を取り扱う自己管理能力が必要不可欠です。

まとめ

心の取扱いはなかなか普段意識できるものではないかもしれませんが、この書籍を読んで、気をつけなければならないことを痛感しました。
また、エモーショナル・インテリジェンス・アプレーザルは上記で紹介したスコアページの他に「私のEQ戦略」というページがあり、EQスコアを下げた主な要因と対応方法を閲覧することができます。
このテストを受けるためだけに買うのも良いかもしれません。