チーム開発においていかにチームの生産性をあげていくか、というのはどの業界でも永遠の課題であると思います。
特にIT業界では周りの環境の変化も激しく、人の流動性も激しいので、どのようにチームビルディングを行っていけばよいか、頭を悩ませる毎日です。
そんな中、以前から目をつけていた「THE TEAM 5つの法則」という書籍が、Kindle本50%ポイント還元セールの対象の中にあったので購入しました(すでにそのセールは終わっています)
メルカリのCEOである山田進太郎氏が帯を書いていらっしゃるのも購入時の決め手の1つです。
著者は株式会社リンクアンドモチベーション(失礼ながら勉強不足で聞いたことなかった)の麻野耕司氏です。
THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)
この書籍では「5つの法則」とあるように、チームに関する法則を5つ紹介しています。
- Aim(目標設定)
- Boarding(人員選定)
- Communication(意思疎通)
- Desicion(意思決定)
- Engagement(共感創造)
なお、頭文字を取るとABCDEになります。
また、各法則ごとに、
- 法則の説明
- 具体的事例
- (まとめ)
- アクションチェックリスト
が掲載されており、法則の内容の説明をするだけでなく、具体的事例の紹介やアクションチェックリストなどが用意されており、すぐに現場で実践できるように配慮されております。
個人的には、Aimの法則のところが一番印象に残りました。
チームビルディングの最も基本的なところだろうと思いますが、普段無意識にやっていることも多かったので、とても参考になりました。
人の集まりを表す言葉には、チームとグループの2つがあり、この2つ言葉の違いは「共通の目的」があるかないかです。
「共通の目的」がチームでの活動を効果的にする上で重要になってくるのは言うまでもありません。
重要なのは「適切な目標を設定する」ことです。
ここらへんは普段無意識だったのですが、目標・目的の定め方が重要なのだとこの時点で気付かされます。
また、目標には大きく分けて3種類があるとのことです。
- 意義目標
- 成果目標
- 行動目標
詳しい説明は省きますが、それぞれ長所短所があり、意識して使い分ける必要があり、最近なにかと話題のOKRもこれが意識された仕組みになっているそうです。
OKRの本も目を通しておかないとなー。
あとは、Decisionの法則にて、独裁と合議のメリット・デメリットが体系的にまとまっているのも良かったです。
民主主義で育った我々は、独裁に対してなんとなく良い印象を持っていませんが、メリット・デメリットを理解した上で、正しく使うことができれば非常に効果的であることを知ることができました。
独裁: すばやく意思決定ができるが、チームの納得感が大きい
合議: チームの納得感が大きいが、意思決定に時間がかかりやすい
ま、普段割と独裁しちゃってるけどねww
こういうことを意識して、使い分けていきたいと思います!
独裁と合議をうまくやる方法もまとまっている点もGoodでした。