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2022年08月01日

MOKMOのロゴの商標登録完了!商標登録完了までの道のり忘備録

MOKMOTSG2022個人開発

前回記事を投稿してからまたしても、時間が空いてしまいました...
情報発信の大事さはわかっているつもりなのですが、なかなかうまくいきませんね汗

近況

TOKYO STARTUP GATEWAY 2022(TSG2022) という起業コンテストに参加しています!
無事一次審査を通過し、ついに起業同期たちの交流が始まったことでモチベ爆上がり中です。
(今回のこの投稿もそのモチベのおかげで公開できています笑)

私は「作業になかなか集中できない悩みを持つ方へ、いつでもどこでも誰でも簡単にアクセスできる集中力向上プラットフォーム」というテーマでエントリーしています。
MOKMOは既にMVPをリリースはしていますが、オンライン上のSNSだけでこのビジョンが実現できるとは思っておらず、コワーキングスペースなどとのコラボ等も必要になってきていると思っています。
今回の起業コンテストを通して多種多様な背景を持つ方々と壁打ち等を行い、どうやったらこのビジョンを実現できるのか、ブラッシュアップしていきたいと思っています。

もし、この投稿をご覧の皆様の中に、TSG2022に参加されている方がいらっしゃったら、ご協力よろしくお願いします!

本題

この度、MOKMOのロゴの商標出願を行い、無事登録査定をもらったため、本日登録料を納付いたしました。
その過程や気をつけたこと等を忘備録的にまとめておこうと思います。

私は弁理士ではなく専門家ではないため、ここにこれから記す情報の中には誤りを含む可能性があります。
しかし、素人が商標を登録するまでに目を通した資料や詰まったポイント等の情報には、一定の需要があると思ったので公開させていただきます。
もし、間違いを見つけた方は、是非ご指摘いただければ幸いです!ネット上に間違った情報を載せ続けないためにも!!

そもそも商標って何?

初めてだったらここを読む~商標出願のいろは~ に記載されている通り、事業者が使用するマークや自己の商品・サービスと他人の商品・サービスを区別するために使用するマークを、他人に使わせないようにするためのものです(もし使われてしまった場合に、「使うな!」と言う権利が得られます)

商標を出願する際には、「マーク」(商標)と「商標を使用する商品・サービス」(「指定商品・指定役務」といいます。)を記載する必要があります。
「指定商品・指定役務」を分野別に分類したものが「区分」と呼ばれ、出願する区分数分の出願料・登録料がそれぞれかかります。

区分数が決まれば出願料・登録料は、手続料金計算システムで計算できます。
(ぶっちゃけ区分数で掛け算して算出してるだけなので、「計算システム」というほど大層なものではないです笑)

商標出願のきっかけ

できるだけサービスを早くMOKMOをリリースして、検証を重ねたかったからです。
いやたぶん、商標取らなくてもよっぽどサービスが当たらない限り、パクられることは無いと思うのですが、開発中になんとなーく不安な気持ちがずっとあったので...
今解決できる問題は今解決しておこう、くらいの感じで出願しました。

商標出願は法人にするか個人にするか

私の場合、まだ法人登記はしていないのですが、やはり早くサービスを出して検証したいという思いがあったので、個人で出願しました。
仮に後で法人化して、商標の権利を会社に移すことがあったとしても、数万円の出費で済むはずなので、今回はスピードを優先しました。

文字商標かロゴ(文字)商標か

最強なのは文字商標もロゴ商標も取ることなのですが、出願料・登録料がそれぞれかかるため、私はロゴ商標だけ取りました。
メリット・デメリットがあるので、自分の都合に合わせて選びましょう。


商標出願から登録の流れ


審査については、通常12ヶ月ほどかかるそうなんですが、審査期間を短縮する方法が2つあります
MOKMOの場合、この2つのうち「ファストトラック審査」が利用できたので、2022年2月に出願して2022年7月末に登録査定が届きました。
今回、拒絶査定は喰らわなかったので、反論や修正は行っておりません。

あと、私は基本的にMacで仕事をしているのですが、こと商標出願に関してはインターネット出願ソフト等がWindows以外に対応しておらず、プライベート使いのWindows機を使う羽目になりました。
Macしか持ってない人はインターネット出願を諦めるか、Windows買うしか無さそうです。
こういう公的サービスってWindowsしか対応してないの多いんですよねぇ・・・デジタル庁には頑張ってもらいたいものです。

それでは各ステップについてやったことを思い出しながら書いていきます。

出願前の準備について

自分が使いたいロゴやサービス名が決まったら、まずJ-PlatPatで似たようなものが無いかどうか検索してみてください!
今すぐ商標出願する気がなくても、これだけはやっておくことをおすすめします。
商標取得は「早いもの勝ち」なので、すでに登録されていたら自分は使うことができません。
(ただし、商標の商品・役務が被っていなければ、使うことができるという認識です。間違ってたらスミマセン)

出願する気がある人は、初めてだったらここを読む~商標出願のいろは~は最低限目を通しておいたほうが良いと思います。
ただ、このページ、目次的に色んなページへのリンクが貼ってあるのですが、リンク先がまたリンク集みたいなページになっていたりして、気がつくと深みにハマってしまいます。

最低限【出願したい!まずその前に…】の部分を読んで、あとは「こんなのもあるんだなぁ」と流し読みするくらいがちょうど良いかもしれません。

あと、出願の際には電子証明書なるものが必要になります。
私のように個人の場合、マイナンバーカード(とカードリーダー)を持っていると、それを電子証明書として使用できます。
作ってない方は、今ならマイナポイントも貰えるし、サクッと作っておきましょう。

商標出願について

出願書類の作成

商標出願ってどうやるの?を参考に書類作成しました。
書類作成のやり方は色々あるのですが、私は資料を参考に「さくっと書類作成」で作りました。
さくっと書類作成」から出力したファイルは、後にインターネット出願ソフトでそのまま取り込むことができ、便利でした。
ちなみに「さくっと書類作成」もWindows版のChromeかEdgeでしか利用できません。Macユーザー涙目。
あと、ここで気をつけたいのがファストトラック審査が受けられるかどうかです。
商標出願ってどうやるの?に詳細が書いてあるので、よくご確認ください。

私の場合、商標出願ってどうやるの?内に記載の「願書に加えて提出しておくとよい書類」はまったく提出していませんが、登録査定となりました。
ここらへん出したほうが良いかは専門家しかわからないと思うので、不安な方は出して損することは無いかもしれません。

また、私が出願したロゴはカラフルなものだったのですが、 png 形式は対応していないようでした(pngでインターネット出願ソフトに取り込んでみたら色が変になった)
イメージファイルの規定にあるように、カラーの場合はjpgで出願しましょう。

出願

電子出願ソフトサポートサイトの「特許庁への初期登録方法」を参考に識別番号取得&申請人利用登録を行います。
識別番号取得&申請人利用登録はマイナンバーカードを使う方であれば「ICカード形式」となります
ここで得た識別番号はこの後の手続等でも使うので必ず控えておきましょう。
(というか、納付書番号?とか今後の手続きの中でもいろんな番号が払い出されるので、念の為すべて控えておきましょう)

電子出願ソフトサポートサイトに出願方法も載っているのですが、国内商標出願以外のものも載っていて何がなんやらわかりません。
識別番号登録&申請人利用登録までを終えたら、「初心者のための電子出願ガイド」の方がわかりやすくておすすめです。
ただこのインターネット出願ソフトがなかなか使いづらい。頑張ってください。

出願料の支払い

ここらへんが結構あやふやなんですが、確か「さくっと書類作成」で書類作成するときに、納付方法を選択する画面があって、「クレジットカード」にしておくとインターネット出願ソフトで決済手続きが進んだ気がします。違ったらごめんなさい。

審査

送信して数週間すると(?)J-PlatPatで自分の商標の読みとかで検索すると、審査中の表示がでてきます。
ここから経過情報も見れるので、ファストトラック審査の場合は半年ほど、通常審査の場合は1年ほど気長に待ちます。
この時点では特にメールや書面での受領連絡とかは来ませんでした。
MOKMO商標審査中

登録査定と商標登録料納付

登録査定が登録した住所宛に届きました。
登録査定が来たら商標登録料を払って、手続完了となります。
私は幸い拒絶査定を喰らわなかったので、拒絶査定を喰らった場合の詳しいフローはわかりません。

登録料の支払い方法は商標の「登録査定を受け取った方へ」に書いてあるのですが、クレジットカード支払いの方法がいまいちよくわかりませんでした。
なので、自分で色々調べながら試したのですが、正解は、

  • さくっと書類作成」で「商標登録料納付書」を作成
  • インターネット出願ソフトで出願時と同様の場所から納付書を送信
  • 自動でクレジットカード決済情報の入力手続き


でした。わかるかこんなん。

まとめ

以上が私が商標出願してから登録査定をもらい、登録料を納めるまでの忘備録でした。
同じ特許庁のページでも、専門用語たっぷりの難解なページと「商標出願ってどうやるの?」のように平易な文章で書いてくれてるものがネット上に混在していて、今改善している最中なのかな、と思ったりしました。
とはいえ、色々回り道させられた感は否めませんし、感想としてはやっぱり「難しいな」と感じました。
ですので、本投稿が少しでも皆様のお役に立てたら幸いです。